「ラブソングができるまで」はちょっと耳を疑うほどよくできてた!

 なんとなく〇mazon〇rimeで見てしまった映画のひとつです。映画ってドラマと違って2時間くらいで終わるので、気軽に見てしまいますね。毎晩、一本ずつ気になるやつをと見ることもできるし。ラブコメが好きなので、あまり重くなく、軽いノリで楽しめるものを・・・と。

 そしたら、確かに軽い、おもしろい。そもそもヒュー・グラントがでていて、重いテーマってあるのかな?彼の声質なのか、話し方によっては、とっても軽い奴!と軽蔑したくなるほどの口先、ナンパなかるーい役がはまります。これって、彼にとってはちょっと不名誉なことなのかもしれないけど。だから、ストーリーも気軽に楽しめた。

 それ以上にちょっと楽しんでしまったのは、ストーリー上、彼が所属しているグループとヒットした歌の数々。私は、ちょうど1983年からアメリカのLAに転勤で引っ越してずっと90年代半ばくらいまで10代を過ごしました。Duran DuranCulture Clubなどが全盛期の音楽を生で聴いていたので、元ポップスターのアレックス(ヒュー・グラント)のうたっていたかるーいノリの歌やMVなど、当時よく見ていたMTVなどにでていたんじゃないかと疑うほどのできでした。そうなの、そうそう、このなんかかるーい、ただのノリだけの歌と歌詞とMVがなんとなく楽しくて、話題になっていて、それでルンルンだった!という・・・。このグループや歌、実は実在していて、知らないのは私だけじゃない?とちょっとぐぐってしまうほどでしたよ。もちろん、映画用にオリジナルで作ったものですけれど、その時代を反映していて、すばらしい出来でした。

 それとは対照的に、現代のヒットソングメーカーをコーラという、これまたオリジナルなアーティストを作り上げたのですが、仏教を絡ませた官能的な演出でちょっと気持ち悪い感じがします。このアレックスとコーラというとても対照的な芸術の表現者がまた面白いです。アレックスの作った作品がコーラにどのように受け入れられるか?

 ソフィー(ドリュー・バリモア)はど素人だけど、詩のセンスを持ち合わせていて、アレックスとなんとなく気が合いそうというだけで採用し、なんとか二人で作品を作り上げます。ソフィーは、今の女性らしく、自分の強い意志をもっていて、それを貫くだけのパワーを持ち合わせている、こびないところが、まあ典型的な映画の展開ではありますね。じゃあ、後は二人が恋仲になるかどうかはお楽しみとして。

 頭をからっぽにして、難しいことを考えずに気軽に楽しみたいラブコメとしてはおすすめの一本です。二人のデュエットもちょっとあるし、きれいなので、頭が疲れた時などにはまた見たいかも・・・💛