「スコーピオン」は超絶ドラマだわ・・・

 アメリカのドラマ、「スコーピオン」というのを21話見終わりました。地上波でやっていたのを録画でため撮りしておいたのですが、やっとそれを見終わったのです。アメリカのドラマって推理もの、刑事ものでも結構なアクションが伴っているのが当たり前なのですが・・・このスコーピオンというのは、そもそもの設定がちょっと変わっているので、必然的にアクションが半端なく超絶でした。

 設定が変わっている・・・というのは、主人公はIQ197(だったかな?)で世界4番目(って、まだ3人も上が世界にはいるんかい!)の超天才で、彼がスコーピオンという会社を興し、そこに数学の天才、心理学者の天才、機械工学の天才(それぞれIQは不明ですが、半端ない天才であることは間違いありません)がいて、この4人で国家レベルの最上級の問題解決にあたる、という話なのです。基本的には知力がとんでもない人たちなので、彼らの会話についていけないことは当たり前、なんでそんな発想、知識がでてくるの?できるの?の連発なのです。最初はお口あんぐり!でしたが、そのうち麻痺して当たり前になっていきます・・・。

 例えば、最初のストーリーは、飛行場の管制塔のソフトウェアをアップグレードしたら、ウィルスが仕込まれていたか、不具合があったかで、飛行機の離着陸管理ができなくなり、上空を数々の飛行機が旋回し続けている中、このソフトウェアを元に戻せ、という指令がでます。じゃないと、これらの飛行機が大都会に墜落して大惨事になると。それも時間が決まっている。最初は直そうと試みるけれど失敗し、バックアップからリロードさせようとしたけど、すでに新しいのに置き換わっている。そしたら、離陸時間の時差を利用して、飛んでいる飛行機からそのソフトウェアをダウンロードしてこようということになる。その飛行機に滑走路すれすれを飛んでもらい、その下をスポーツカーがぶっ飛ばして飛行機と並走して数十秒の間に飛行機とスポーツカーの間をケーブルで接続してダウンロードさせる、というものでした。これ実写?CGじゃない?と思わせるような、実写ならとてもあり得ない撮影を試みたことになりうるぞ、というシーンでした。だって、飛行機と300キロ?くらいにぶっ飛ばしたオープンカーのスポーツカーがですよ?冷静に考えてもおかしいか・・・。

 ほかに、山火事の中を人命救助、麻薬カルテルに誘拐された人質の救助、ボスニアで墜落したヘリの運航システムと飛行データの回収、神経ガス研究所がサイバーテロで乗っ取られたので奪取(下手するとサリンがばらまかれる)、老朽化した原子炉がメルトダウンする危機を救う、とか・・・。ちょっとそんなのあり?ってのばかり。

 見ただけで、情報、スピード、角度、高さ、長さがわかって、どのくらいで何をしなくてはならない、というのが瞬殺でわかってしまうし、みんなコンピューターに強くて、ハッキングは当たり前の人たち(あー中には、ある車にどの角度で何センチ離れたところから何キロで追突しなくてはならない状況で、そう追突してたなー)ですが、唯一の欠点は人とのコミュニケーションが取れず、相手の感情が理解できないこと。だから、ケンカを売っているような会話しかできないので、誤解されやすい。それを和らげてくれたり、誤解されないようにとりなしてくれる人が二人ほど加わり、最強のチームになります。

 ただ、この4人に共通しているのは、天才だけど必ずしも幸せな時間を過ごしていたわけではないということ。天才がゆえに、学校がばかばかしく思えて、友達には変人扱いされ、教師に理解されず邪見にされ、家族にも理解されず、不幸な人生を過ごしてきたらしいのです。天才に生まれれば・・・と憧れることがあると思いますが、それはそれで幸せにはならないようです。孤独だから天才同士が集まり、彼らにしかできない命がけのこと(国家レベルの危機を救う?)をして生きていくしかない、ということみたいですね。

 この主人公、実は実在の人みたいですが、ストーリーはフィクションなのかな?さすがに実話ではないとおもいますが・・・。たまにはこういうのも面白いです。もう少し気が抜けるのが次は見たい、とは思いますけどね。