「私の名前はキムサムスン」を再びみて、等身大の生き方にちょっと感動・・・

 いつだったかなぁ。民放で放送していた「私の名前はキムサムスン」をみたので、おおよそのストーリーは覚えているつもりだったけど、なんとなくまたア〇ゾンプ〇イムビ〇オで観てしまいました。おそらく、民放で放映されていたのは、あちこちがカットされていたものだとおもうので、それと比べるとカットされていないものだと思います。とはいえ、どこがカットされていた、とかを覚えているわけではありませんが。

 2回目ですが、それはそれで新鮮味がありました。いわゆる、財閥系男子のツンデレっていうのかな?契約結婚のつもりが本当に恋してしまいました、というまあ現実にこんなことありうるのだろうか、と思えるほどのストーリーです。だって、ヒロインはどうやっても美人とはいいがたい、ちょっとぽっちゃり系の年増(といっても30歳ですが)のパティシテール。

 この手の契約による恋愛とか結婚というものが、よく韓国ドラマでは取り上げられますが、そんなに頻繁に、日常的にあるのかなぁ。韓国には行ったことがないし、通でもないので、そこまではわからないけど、こんなに恋愛ドラマのネタになるくらいだから、相当憧れとして定番のテーマなのか、リアルにあることなのか。

 2回目に見ていてなんかわかったこと・・・。この「サムスン」という名前の意味。日本でいうところの、太郎、次郎、三郎、のように生まれた順番で付けられる定番の名前で、韓国では3番目に生まれた女の子につけられる定番の名前らしい。特に、中国や日本と並んで跡継ぎとして男子が重宝された文化からすると、女の子が3人も続くことに対し、なんとかそこで打ち止めにしたい!という思いも含まれての命名だそうだ。ただし、そこには田舎っぽいとかちょっとダサイみたいな意味も含まれていることから、今の現代で「トメ」とかつけられることらしい。(トメさん、ごめんなさい)

 日本でも「末子」という名前を付けられた女の子には、「これで女の子の子供は最後にして、次は男の子にしてほしい!」という意味があることをこの年にして知った。実は、私の祖母の兄妹は7人姉弟。私の祖母は5番目で、祖母のすぐ下の妹は「末子」。末子おばちゃんまでずっと女の子で、末子おばちゃんの下の7人目でやっと待望の男の子が生まれたらしい。だから、ある意味、「末子」と名前をつけるのは効くのかも。「トメ」さんというのも打ち止めからきているのかもしれない。自分の名前の由来がそんなことで付けられたとなれば、それはそれでちょっと嫌だよね。望まれていない気がしてもしょうがない。だから、キムサムスンは本気で改名を望んでいたのです。

 それから、このサムスン、少々ぽっちゃり系なのもあるのか、基本的にはふてくされたような表情が多く、まあ口も悪くて、よく毒を吐くことも多いので、相手への感情の伝達があまりうまくありません。でも、自分の容姿や年齢にめげることなく、恥じることなく、前向きに、そして仕事の腕(パティシエ)は本物なので、自信をもって取り組むその一生懸命さに心を打たれていくのだと思います。口も悪くて、一応毒は吐いても、気持ちがこもった対応をしてくれる、言葉とは裏腹の行動を取る、など実はやさしさにあふれているんだなとか弱いところを隠すために毒を吐いて身構えているんだな、ということみたいです。それって、段々みていると等身大のありのままでぶつかっていきながら必死に生きている姿なんですよ。なんかけ健気だな・・・と思うようになります。

 確かに相手はツンデレの御曹司ですが、美貌の相手ではないので、なんか妙に親近感がわいてきました。毎日を大切に一生懸命生きていけばきっと自分にあった幸せがやってくる・・・と。

 よくジノンが「サムスンは自分のことをわきまえている」と他人に説明していましたが、それってどういうことなのかな?と思いました。わきまえるって?高望みをしない?自分の立場を理解する?多くを望まない?なんかそういう表面的なことではないように思います。どういう意味かは見終わってからも考え続けていますが、まだでません。もう少し悩んでみたいと思っています・・・。