「全員、片思い」を衝動的にみて・・・

 〇mazon 〇rimeのビデオを多用して、いろんなドラマや映画を見ているのですが、何気なくチェックしていたら、今月中で特典がなくなるというので、衝動的に急遽見る羽目になりました。まあ、2時間くらいだからいいか?と2日間かけてみました、「全員、片思い」。

 私はあまりオムニバス形式のものを見る方ではないのですが、7つの片思いのお話がセットになっています。すべてが最後に統合される、なんてそんなしゃれたことはなく、ただ淡々と、いろいろな形の片思いが綴られています。高校生の若き頃、社会人になりたての頃、LGBT系、高齢の片思い、障害を抱えたかた、とまあ、いろいろです。

 でもね、もともとラブコメツンデレ、胸キュン大好きの私としては、すべてが消化不良でした。だって、片思いストーリーを語って終わるだけなんですもの。そこで告白して、〇〇になりました、なんてことはなく、ご想像にお任せします、ってタイプなのです。すべてがhappy endである必要はないですが、やはり片思いという尻切れトンボで終わるのはつらいです・・・。だって、現実の世界では必ず終わりがあるものでしょう?それともないものもあるのか?

 後は、オムニバス形式だけに、ひとつのお話が10数分程度で簡潔に完結を迎えるわけで、これもいまひとつ踏み込みが足りない要因。恋愛って、とても複雑な感情の連続で、それが些細なことやいろんなことが要因で、形を変えたり、動き出したり、予想のつかない展開になることがある。そういうことを乗り越えて、結びがあるわけで、それをこんなにも人は求めていて、それに人生が振り回される人だっている。そういう人生における大イベントをそんな10分くらいで語られるのがちょっとさびしい。もっと、気持ちを込めてほしいと思ってしまいました。

 ただ、片思いの連続なので、胸キュンだけはお約束できます。その胸キュンがどう収まるかはよくわかりませんが。私のは、なんとなくフェードアウトかな?だって結末がないから、時間と共に消えていく・・・しかなかったのでしょう。